京都・炭山にある木工&陶芸の工房日記と放浪旅日記です。
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塗装に入ります。
まずは下地調整。 ラウンド式のサンダーで120番から320番までかけます。
ベニアの厚さは0.6ミリしかないので削りすぎには要注意。 オービタルサンダーは傷が付くので、やはり使わないほうがいいそうです。
さらにマニアックな話になりますが (木工マニアでない方は読み飛ばして下さいね。)
ここで使っているサンダーはドイツのFESTOOL社のもの。 電源を入れると、つないだ小型の集塵機の電源も自動的に入り、木を削っているという感覚がないほど木屑がほとんど出ないすぐれもの。 お値段もすごいらしいですが、ほかの電動工具もとにかく使いやすかったです。
ここの会社の展示会にも行って来たのですが、「このノズルをはずして、こっちに付け替えて、このボタンを押すと・・・・・こんなこともできます!」 ってな風で、まるでテレビショッピングでも見てる感じでした。
電動工具にここまでやるか!?とびっくりのシステム。
http://hafele.jp/products/pdf/festool/HJA-festool-pdf-CMS.pdf
で、今まで日本で見たことなかったのですが、すごい機械がこれ。ドミノマシーン。
http://hafele.jp/products/pdf/festool/HJA-festool-pdf-domino.pdf
「丸ダボでもビスケットでもない画期的なジョイントシステム」
と銘打ってますが、これはアイディア商品です。
日本の「使い慣れてください。」っていう放任主義の機械にくらべ、欧米の電動工具は人に優しく、使いやすくというコンセプトでつくられているからでしょうか、ものすごく過保護に見えて面白いです。 どちらにも長所短所があると思いますが・・・
今回は伝統的技法ということで、塗装もシェラック(カイガラムシの分泌物から作る塗料)でフレンチポリッシュ(シェラックを使った塗装法の一つ) をします。
左から、フレークを同量のメタノールで溶かした原液、原液とメタノール1:2に薄めたもの、最終段階で潤滑材に使うパラフィン。
シェラックをコットンのパットにつけて、何回も何回も薄く塗り重ねていきます。
いつも、あんなに苦労してもうまくいかなかったフレンチポリッシュが、先生の手にかかるとあっという間にぴっかぴかに。
先生、早すぎて手が写らないです!!
大体、60回くらい塗り重ねると顔が映るほどになります。
フレンチポリッシュは前々から興味があったんですが、日本ではあまり使われている技法でないのかほとんど資料がありません。仕方なく英語の技法書を読み漁ったんですが、百聞は一見にしかずってこういうことを言うんですね。
先生の工具箱。
この本気の遊び心、すばらしいです。
コース中のお昼ご飯は、元シェフのトレイシーの旦那様お手製。 たまに、おやつの手作りケーキまで出てきました。 贅沢です。
この日は、カンガルーミートのハンバーガー。
初めて食べました、カンガルー。 ちょっと抵抗があったんですが、食べてみると味は普通の牛肉の赤身みたいな味。 低脂肪、低カロリーで若い人たちに最近人気だそうです。