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オスロ観光1日目はまず、フログネル公園(ヴィーゲラン公園)に向かいました。 あさ9時ですでに観光客(特にアジアからの団体ツアーと小学校の遠足)で込み合っていました。
入り口からはまず菩提樹の巨木が並ぶ並木道。 その先にある橋から、有名なヴィーゲランの彫刻群が始まります。
ブロンズ増の立ち並ぶ橋をわたり、彫像に支えられた不思議な噴水の横をぬけ階段状の庭園を登っていくと、公園のシンボル、モノリッテンがあります。
広大な公園の中に点在する彫刻の数は193体、刻まれた人間の数は650対以上。 そのほとんどをヴィーゲラン一人で製作したというから気の遠くなるような話です。
正直、旅行ガイドの写真で見たときちょっと気持ち悪いなぐらいに思っていた彫像ですが、実際に見て、触れて感動してしまいました。
作者ヴィーゲランは、この彫像たちに一切解説や名前をつけなかったそうです。
一人旅をしているせいでしょうか、私はこの像から家族の大切さとか、人は一人では生きていけないんだ、みたいなことを強く感じました。 きっと、人のそのときの年齢や、気持ち、考え方でこの彫像はすごく形を変えて見えるんじゃないかな。
年をとってからもう一度来てみたい、そんな風に思える場所でした。
公園から高級住宅街を散策して、町の中心部に戻ります。
次に行ったのは国立美術館。
そこでついに見ました 「ムンクの叫び」
ちょっとぼろぼろでびっくり出したが、やっぱりオスロにきたらこれを見ないと。
美術館にはほかにもセザンヌ、ピカソ、ノルウェーの作家の作品が充実していて、見ごたえがありました。
これが無料なんてすごい。 日本にも見習ってほしいです。
オスロ滞在中に、3回ほど見に行きました。
オスロの町は、歩いて回ってちょうどぐらいの大きさでした。
市庁舎前広場はすぐ前がハーバーになっていて、のどかな感じ。
騎馬警官がかっこいい。
前の日ユースホステルで一緒になった韓国の女の子に薦められた、アーケシュフース城(Akershus slott)に行きました。 入館料 45kr。
城と言うより、要塞の上に宮殿が乗っかっているような感じ。
入り口は地下の貯蔵庫から始まります。
中に入ったとたん、まるで中世にタイムトリップしたよう。 運良く他の観光客が周りにいなくて貸切状態でした。
地下牢、お墓、礼拝堂、大広間とお城を探検しているみたいでわくわくしました。
外の城壁の上は誰でも自由に上がれるようになっていて、穴場の散歩コースになってました。
高台の上から、オスロの町とオスロフィヨルドを見下ろすことができます。
ただし、柵も何も無いので高所恐怖症の人には×
10日間お世話になったマリエスタードに別れを告げ、約2ヵ月半ヨーロッパ放浪の旅の始まりです。
マリエスタードの駅。 ローカルです。
スウェーデンの国鉄(SJ)のチケットはすべてインターネットで予約できるので、予約番号を持って駅のキヨスクに行くとチケットが交換できました。 但し、要手数料。
やってきたのは一両編成のディーゼル車。 8:47発で乗換点のHallsberg、そこからInterChity(国際特急)にのりかえオスロへ向かいます。
白樺林や牧場のなかを列車は走り続けます。 時々ぽつんと見える赤や黄色の家がおもちゃみたい。
1時ごろ国境を越えノルウェーに入りました。 もちろんパスポートチェックも何もなし。
どうしてか解りませんが、ノルウェーに入ったとたん列車のヒーターがついて、停車するときは英語のアナウンスも入るようになりました。
14:35オスロ着。
オスロは建設ラッシュの真っ最中でした。 駅前の道はぼこぼこ。 私は荷物をバックパックと小さなスーツケースに分けて持っていっていたのですが、スーツケースはほとんど持ち上げっぱなしでした。
たくさんの古い建物を壊して、ガラス張りの高層ビルにかわっていっているのがちょっと残念。
ユースホステルに荷物を置いて、日暮れまで街を散策します。
こちらは王宮。 周りに塀も何も無くびっくりするほど近くまで行くことができます。 前の階段に腰掛けてぼんやりするのもOK 。 王宮の前から国会議事堂まで続く公園は気持ちのいい散歩道でした。
今日から食事は自炊。 スーパーによって食材を調達します。
それにしても物価が高い!!
スウェーデンにいるときに、ノルウェーは物価が高いよ、とは聞いていたのですがこんなに違うとは。
消費税が20%を超える北欧の国でも デンマーク<フィンランド<スウェーデン<ノルウェー の順に物価が高いようです。
この先物価の低い国に移動していく予定ではあるんですが、とりあえずノルウェーにいるうちは節約しなくては・・・
私の旅行中の楽しみの一つは、このスーパーめぐりです。
お国柄や食生活がよくわかるし、「ご当地物」も色々あるし、何より安い。 食品類はお土産屋さんで買うより2,3割安いです。
行ったら必ず何かわからないお菓子を1つ買うというルールを決めているんですが、かなり冒険できて楽しいです☆
10日間のプロジェクトが無事終了しました。
宿泊先。
古い農家の納屋を改装したゲストハウスに泊まらせてもらいました。
ホームステイ先からペールさんの工房までは約2キロ。 毎日森の中の砂利道をこの古い自転車で通いました。
これ普通に乗ると足が地面にとどきません。 まあ、私のウェストぐらいまで足がある方々用ですが、なんか悔しい・・・!
一日目にはお尻に青あざができちゃいました。
日本ではあまり見かけないペダルブレーキ式 (ペダルを逆に踏むととブレーキがかかります)。 最初はブレーキハンドルが無いんでびっくりしました;;; なれるとこの方が楽かな、と思うんですがチェーンがすぐ外れるのが大変でした。
最後の夜には打ち上げパーティーがありました。
ケーキはアンナさんのお手製。 砂糖細工でノミのデコレーションがしてあります。 芸が細かい!
みんな大喜びでした。
地元産のアップルサイダーにも、”イギリス、セネガル、オーストラリア、日本からスウェーデンに集合!”
というお手製のラベルが。
オーストラリアなんて地球の裏側です。 飛行機を乗り継いで28時間もかかったそう。
穴を掘って真下に帰ったほうが早いね。 なんて冗談を言ってました。
最後はバンドの生演奏で、Let's dance!
いつも真っ先に踊りだすのは、主催者のペールさんと奥さん。
有名な曲になると、スウェーデン人の大熱唱になって笑いました。 みんな踊ったり、歌ったりが大好きなんですね。
みんなありがとうございました。
プロジェクトウィークの最後は、マリエスタードに在るヨーテボリ大学芸術部の分校で作品の展示と参加者による公演がありました。
朝から作品を工房から大学まで運びます。
ベンチは想定250kg。 どこにおいても盗まれる心配はないですね。
なんだか、陽気なトラックのおじちゃん。
「写真とっていい?」
と聞くと、いろいろポーズをしてくれました。
心配していた雨も上がって、総勢12脚の作品が、大学の中庭にそろいました。
今までばらばらに作業していたので、全部集まるとなかなか壮観です。
学生さんも興味津々? めっちゃ見られてます・・・
うううっ、あんまり裏側とか覗かないでほしいなぁ 色々アラがバレます。
そして、ついにやってきてしまいました。 講演会です。
持ち時間は一人30分ほど。 なんですが日本語ですら「講演」なんてした事が無い私に、英語で30分のスピーチは長すぎました。
しかも、お茶を濁そうとして持っていったDVDが形式の違いで見られないというハプニングが・・・。
何とか映そうと大学の先生や生徒さんが奮闘してくれたんですが、結局予備に持っていた写真だけで話を引き伸ばす羽目に。 出発前日の朝5時に、思い立って撮りに行った祇園花見小路の写真が役に立ちました。 こういうときに便利な京都出身!
トレーシーは自宅工房で木工教室を開いていて、手馴れた感じ。 それに比べ、一人だけ発表会といった雰囲気の私でした。。。。 反省。
このプロジェクトに誘っていただいたK教授の素敵な作品と、ペールさん、アシスタントをしてくれたカミーラさんとマーティンさん。
全員の作品写真は下からどうぞ。
今回のプロジェクトは国際交流を広げるという目的もあって、製作以外にもいろいろな講習会やお楽しみが用意されていました。
まずお楽しみといえば、三食の食事と10時と3時のコーヒーブレイクです。
カフェをしている主催者ペールさんの娘さんと奥さんが、それはおいしいオーガニックなスウェーデン料理を毎回作ってくださいました。 しかも1日2回のコーヒーブレイクには、焼きたてのパンやケーキつき。
なんて贅沢。
これだけの大勢の(しかも個性の強い)人が集まって一度も言い争いや揉め事がなかったのは、本当にこの奥さんと娘さんのお料理のおかげだとみんなで言ってました。
特に雨に降られた後の、温かいコーヒーは染み入りました。
この日は車で1時間ほどの国有林に出かけ、スウェーデンの森林と林業についてレクチャーを受けました。
こんなに豊かなスウェーデンの森ですが、そのほとんどが植林された人口の森だそうです。
森の中にたくさん咲いていた白い花、「森の星」
7枚の花びらがあるのは、スウェーデンでこの花だけだそう。
各国がチームになって、晩御飯担当の日が1回ずつありました。
この日はオーストラリアチーム。 フライ返しは、トレイシーのお手製です。
BBQでハンバーガーってオーストラリア料理なのかな?
でもおいしかったです。 ごちそうさま。
そして極め付けが、Mr.ラース(本人はイタリアから来た大道芸人と主張)のファイヤーショー!
火の輪くぐりや曲芸なんかもあってかなり本格的。
この方、大学教授なんですけど。
みんな大爆笑でした。
そして。
ついに完成しました。
前からみたらそう見えたので題名は 「Wink」 になりました。
釘や接着剤を一切使わずに、スペーサーと二本の心棒、クサビで4枚の板を止めています。
4つの国から集まった人がみんなで集まってこのプロジェクトを楽しんだように、このベンチにいろんな人が集まって楽しい時間を過ごせたら良いな。 というコンセプトからトレイシーと、そしてアシスタントの4人やいろんな人の助言に助けられてつくったベンチです。