忍者ブログ
京都・炭山にある木工&陶芸の工房日記と放浪旅日記です。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




旅は大好きなんですが、人でいっぱいの観光地に行くのは大の苦手なんです。 自分も観光客なんですけど・・・。  裏道を通ったり、ローカル線に乗ったり、ひなびたカフェに入ってみたり、早朝や深夜に行動する、ついついそんなことをしてしまいます。   


05-27a.jpg






























そういうわけで、朝6時起きでブリッゲン(Bryggen)を見に行きました。  ユネスコの世界遺産に登録されている、港沿いの木造家屋群です。 建物完ペキに傾いてますね・・・。
掃除のお兄ちゃん以外誰もいない通りを歩いていると、本当にタイムスリップしたみたいでした。


05-27b.jpg














ケーブルカーに乗って街の裏手にあるフロイエン山に登りました。 頂上からはベルゲンの町とベルゲンフィヨルドが一望できます。 ベルゲンというと1年のうち3分の2が雨と聞いていたのですが、この日はラッキーなことに雲ひとつない快晴でした。


05-28a.jpg




























山頂から遊歩道を降りていくと、坂の上の白い住宅街に出ました。 ここぞという所に階段や小道があって、迷路のように家の間を下っていきます。 家の前にちょんとベンチが置いてあったり、花が植えてあったり。 人一人がやっと通れるほどの道にも一つ一つ名前がついていて、おおきな標識が出ていました。住んでいる人に愛されている街なんだな。
 

05-27d.jpg




















住宅街をあてもなく歩いて、お昼すぎやっと港まで戻ってきました。 有名なフィッシュマーケットはまだまだ人でいっぱい。 サーモン、かに、えび、びっくりするほど魚が山積みにされています。 ほかにも、カフェやノルディックセーターを売っているお土産屋さんなどの屋台がたくさんでていました。


05-27e.jpg



















お昼はマーケットで買った作りたてのサーモン&シュリンプのバケットサンド 50kr(約1000円)。 これでもか、というぐらいサーモンが山盛りになっていて、食べ応え◎。 食べかけの写真で失礼しました。 


05-27f.jpg






























日暮れまではまだまだ時間があります。 またゆっくり町を散策しました。 こんな素敵な道を見つけたら行ってみるしかないでしょ!
PR



この日はフロムを出てフェリーでノルウェー第2の都市ベルゲンまで向かいます。
フェリーの出航時間まで、昨日とは反対側の谷にそって散策しました。


05-26a.jpg






























まずはユースホステルのおじさんお勧めの、近くにある滝へ。 小さな草花や白樺の木が群生する気持ちのいい山道を30分ほど登っていきます。 滝も大きくて見ごたえがあったのですが、何よりすばらしかったのがそこからの眺め! フロムの丘、昨日行ったOtterenesの村から遠くのAurlandの町までが一望できました。



05-26b.jpg


















赤い屋根、黒い壁に白い窓枠。 黄色い壁に水色のドア。 そんなおもちゃみたいにカラフルでかわいらしい家の間を、濃緑のフロム鉄道がミュダールに向かって登っていきます。


05-26c.jpg




















山道を降りて、隣の集落までぶらぶら。 お天気はいいし、りんごの木やライラックが花盛り。 小さい頃に読んであこがれた「赤毛のアン」を思い出しました。 
列車から見えて気になっていた村の教会へ。 普通の家のようなかわいい木造の教会で、周りにある墓地がすごく素敵でした。 頼んで中に入らせてもらったのですが、一つ一つのお墓の前に花や木が植えてあったり、石碑に詩が刻んであって、墓地なのにとても明るく心和む場所でした。 お化けじゃなく妖精が出てきそう。
中でも一番素敵だったのが、船乗りさんのお墓なんでしょうか、石碑には船と灯台のレリーフ。そしてその前に白い水仙がだけが一面に植えてありました。


05-26.jpg






























昼過ぎの船でベルゲンに向かいます。


05-26e.jpg




















さすが高速艇。 断崖絶壁が続く迷路のような狭いフィヨルドはあっという間に過ぎて、湖のような風景に変わりました。 なだらかな丘とブドウ畑、小さな村が岸辺に続きます。


05-26f.jpg















ベルゲンに近づくと、巨大な石油コンビナートがいくつもありました。 ん~、フロムとはあまりにも違う光景。 ノルウェーは北海油田の利益で、長年あった借金を全部返済してしまったそうです。 
午後9時前、有名なブリッゲンの建物の前を通ってようやくベルゲンに到着。




雲ひとつない快晴。  駅のインフォメーションセンターで周辺のがいどマップをもらい、お勧めされたコースで隣町のAurlandまでハイキングに行きました。
まずは駅前のスーパーでお昼とお菓子を買い込みます。


05-25b.jpg













フィヨルド沿いの自動車道路を進みます。 しばらく行くとどこからともなくプロペラ音が・・・。 やってきたのは飛行艇でした。 映画なんかでは見たことがあるのですが、実際に飛んでいる所を目にしたのは初めてです。
 こんな所では、本当に活躍するんでしょうね。 鏡のような水面に滑り降りてくる飛行機はとても優雅でした。  一度でいいから操縦してみたい!


05-25c.jpg




















Aurlandへ向かう途中、Otternesという崖の上にある集落に立ち寄りました。


05-25d.jpg




















村へは、冬場どうしているのかと思うような急な坂道を登っていきます。 オスロの民族博物館で見たような古い農家が崖ぎりぎりに立っていました。
真下にフィヨルド、前と後ろに覆いかぶさるような山並み。 絶景です。
自分のうちの窓から毎日こんな景色が見えていたらストレスなんてなくなりそうです。 高所恐怖症の方にはお勧めしない物件ですが。


05-25e.jpg




















元の道に戻って、ひらすらフィヨルド沿いを歩くこと2時間、Aurlandに到着しました。 フロムよりは大きな町。 少し場所が違うだけでフィヨルドの見え方がずいぶん違っておもしろいです。 


05-25f.jpg






























帰りは山側の道を通って帰ることにしました。 つづら折の坂道を登ってLi牧場へ。一面にタンポポが咲き乱れた牧場にヤギや羊がたくさんいました。 キミ達は幸せものだよ。


05-25g.jpg






























途中の村でいきなり大きなコリーが飛び出してきました。 この辺の犬は、本当の牧羊犬で大きくってたくましいです。 すごく人懐っこいんですがさすがにびっくりしました。 この後まるで道案内でもしてくれるように、しばらく一緒に来てくれました。

道は牧場を越えて森の中へ。 誰にも会わないし、道はどんどん細くなっていくし、迷ったかな~と心配になってきた頃に、ぽっと朝行ったOtternesの裏にでて無事に帰ってくることができました。




オスロから列車やフェリーを乗り継いでベルゲンに向かいます。 色々なコースがありますが、私は一番安い方法で、オスロ→フロム:列車  フロム→ベルゲン:フェリー を使いました。 フィヨルド観光チケットで1040kr。



05-24a.jpg






























A.M.8:11のベルゲン急行でミュダール(Myrdal)に向かいます。天気は残念ながら雨。


05-24b.jpg




















風景は田園地帯からどんどんと山の中へ。所々に残雪が見え始めました。
11:30ごろGeiloという街へ到着。 スキーリゾートなんでしょうか、山沿いにスキー場がたくさんあってボードを担いだ人が何人も下車していきました。
もう5月末なのですがさすが北欧、普通に雪が残っています。


05-24c.jpg




















標高900mを越えたあたりから風景が一変しました。
大雪原!
本当に、山と雪と凍りついた湖以外何にもありません。まるで別世界でした。

このときの私の防寒着は薄手のセーター1枚とウィンドブレーカーのみ。 北欧をなめていた事を本気で後悔。 



05-24d.jpg




















13時過ぎ ミュダール着。 うそのように雪がなくなっていました。 さすがに車掌さんの半そではやりすぎな気がしますが・・・。  とりあえず凍死の危機は免れたようです。

ミュダールで、鉄道マニアにも有名なフロム鉄道に乗り換えます。 深緑の外装に内側はすべて木張りのきれいな車両。  ここから約1時間かけて標高800mを一気に下ります。 



05-24e.jpg






























途中、列車はヒョース滝前で写真撮影のためだけに数分間停車します。 いきなり音楽が流れ始めて、滝の横にある廃屋の上に、金髪、白いドレスを着た女の人が現れて消えていく、というチョッとびっくりナイベントがありました。



05-24f.jpg





















列車の窓から真下の谷底が見えるような峡谷を降りていきます。 季節はすっかり春に逆戻り。 いい天気です。



05-24g.jpg




















2時過ぎ、あっという間にフロム(Flam)に到着。 ユースホステルに荷物を置いた後、散歩に出かけました。
目の前にあるのは湖じゃありません、「海」です。 まるでスイスかどこかのような牧場の中をカモメが飛んでいる、というなんともシュールな風景でした。
真冬の山から初夏の海。 時間を早送りしたような不思議な一日でした。

余談ですが、この日のユースの同室はイタリアからの男性2人。 ノルウェーの物価が高いからと、チーズ、生ハム、パスタ等食べ物をすべてイタリアから持ち込んでいました。 さすが食にうるさいイタリア人!  ここ毎日パンと林檎だけで過ごしていたのが、こんな山奥でイタリア料理をご馳走してもらうことになりました。 ものすごくおいしかったです。 ごちそうさまでした。 



この日一番は、ムンク美術館へ。 ムンクの作品だけを展示している美術館です。
早く行き過ぎてしまったので、開館時間まで隣にある植物園で散歩。 珍しい植物や途方も無く大きな木があって気持ちのいい場所でした。

ムンク美術館は市内にある美術館と違って、ガラス張りのモダンな建物。 建物は見えているのに入り口の場所がわからず、2周ぐらいしてしまいました・・・。
ムンクというと「叫ぶ人」があまりも有名すぎて、ほかの作品をあまり知らなかったのですが、人物画から風景画までムンクを堪能できました。

次は、地下鉄とバスを乗り継いで博物館の点在するビィグドイ地区にあるノルウェー民族博物館(Norsk Folkemuseum)へ。  広大な敷地にノルウェー各地から移転した古い建物が170軒ほど展示してあります。 ここが予想外に面白くて、閉館の8時まで半日以上かけてみて回りました。


05-23a.jpg




















約300年ほど前のノルウェーの田舎の民家。
日本と同じで木造です。 屋根の上に草が生えているのは断熱のため。 中には木が生えているものもありました。 すごいエコハウスですね。


05-23b.jpg




















民家の納屋の扉。
どれも質素な木造なのに、扉や壁、柱にびっしりと彫刻が施されていました。


05-23c.jpg































こちらは約800年前の木造教会。
ノルウェーでももうほとんど残っていない、バイキングの影響を受けた様式です。 軒先から突き出ている飾りがチャーミング。 船のようで、今にも動き出しそうでした。 教会というより、日本の天守閣にも似た雰囲気です。
中は床から屋根裏まで彫刻に覆われていてすごいの一言でした。


05-23d.jpg






























時代が少し新しくなった町屋。 そのまま絵本に出てきそう。
どの家も自由に中に入ることができて、鍛冶屋や食料品店など、当時の生活を復元した展示がしてありました。 中には民族衣装を着て実際に営業している所も有。 見ていてあきません。


05-23e.jpg




















古い大工道具を発見!
こういう手道具は、現代のとまったく変わりが無いです。
日本でも、鉋とかノミとか、飛鳥時代には木工の技術は完成されていたそうですが、ヨーロッパも同じなのかな。
ほかにも、民芸品展示室などがあって本当に充実した博物館でした。
今はデザイン面では他の北欧の国から一歩遅れてしまっているノルウェーですが、昔はすばらしい工芸品がたくさんあったんですね。


05-23f.jpg




















帰りは、フェリーで近道してオスロ市内まで戻りました。


カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
studio mokko
趣味:
木工・旅行・読書
最新コメント
[03/14 ichi]
[01/25 Per Jörgensen]
[07/06 砂賀俊一]
[07/06 砂賀俊一]
[09/06 Y-Forest]
ブログ内検索
リンク
カウンター
忍者ブログ [PR]