京都・炭山にある木工&陶芸の工房日記と放浪旅日記です。
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5月最後の日、いよいよノルウェー最後の日、そしてこれまでで一番の大移動の日です。
9:10発の長距離バスで、スタヴァンゲルからクリスチャンサン (Kristiansand)に向かいました。 牧場と湖と小さな町を抜けていくのんびりとした風景。 運転手さんもずいぶんのんびりした人で、お客さんが乗ってくるたびに陽気におしゃべりが始まってなんだかいい感じでした。
クリスチャンサンで待つこと3時間、やっとフェリーが港に入ってきました。 この旅で色々船に乗ってきましたが、これまでで一番の大きさです。 週末ということもあってかたくさんの人と車が乗り降りしていました。
16:30ついに出航。 Good-by、ノルウェー。See you agein、スカンジナビア半島。 感傷に浸るかと思いきや、はっきり言ってノルウェーから離れられるのはめちゃくちゃうれしかったです。 もうこの激高物価には本当に疲れ果てました。 いつかお金持ちになったらまた来ますネ。
午後8時、やっと対岸のデンマークが見えてきました。 最初は陸地とわからなかったぐらい平ら。 本当に真っ平ら。 今朝いたノルウェーの対岸とは信じられません。
デンマークのヒルハルス (Hirtshals)に到着。 ここからさらにローカル線に乗ってスケーエンに向かいます。 思っていたよりも田舎町で、何とか駅らしきものにたどり着きましたが、線路が一本あるだけ、どうしようかと思うぐらい何もない駅でした。 ここがこの路線の終着駅、車止めに哀愁が漂っています。
駅に入ってきたのは、場違いなほど真っ青でピカピカな流線型の列車でした。 列車の中にドーンと切符の自販機がありましたが、デンマーク語表示のみ、車掌さんも英語が全然だめ。困り果てていた所を、ミニスカートに口ピアスという、これまた田舎には場違いなようなティーンの2人が助けてくれました。 人や物は見かけで判断してはいけません。
列車は夢のようにきれいな日暮れの農村の間をひた走ります。 止まる駅すべてが何もないプラットホームだけで、地の果てに連れ去られていく気分でした。 午後9時過ぎ、列車は今夜の宿の最寄り駅に到着。 さすがにあたりは薄闇でした。 駅には地図の1つもなく、とりあえず歩き出したものの30分以上たってもユースホステルが見つからない、電話も通じない、途方にくれました。
庭先でバーベキューをしている人を見つけ、失礼を承知で垣根越しに声をかけると、ものすごく丁寧に道を教えてくれたばかりか、もしホテルがしまっていたら戻ってきて家に泊まっていきなさいとまで言ってくれました。本当にありがとうございます。
優しいおばさんのおかげで、何とかユースホステルまでたどり着いたのですが、案の定レセプションはしまっていました。 もうロビーで寝るしかないかとあきらめた頃、ふと窓に封筒が貼り付けてあるのを発見。表には
”Wellcome Yuko”
なかには、コロンと部屋の鍵が入っていました。
来る前からこの日のスケジュールはどうなるかと心配していたのですが、その通りになってしまった1日でした。出会ったたくさんの親切な人たちに感謝です。
右端のストックホルムから旅を始め、左下までたどり着いた所です。
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